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日日の写真祭
コップに差す光、壁に落ちる影、子どもの寝顔、飛び立つ鳥たち――
静かに流れる毎日の暮らしのなかには、私たちがしばしば見過ごしてしまう美しさや儚さがあります。心震える瞬間や忘れられない風景が潜んでいます。
写真は、特別な出来事を記録するだけでなく、そんな何気ない一瞬に「まなざしを向けること」の芸術でもあります。
鹿児島の南端、豊かな海や山、どこまでも広がる茶畑、武家屋敷が残る町並み、歴史、文化、自然が調和し、平和を願う穏やかな地、南九州市。
いまここに、日常の一瞬に目を向ける写真家たちのまなざしとやわらかな感性でとらえられた作品たちが集います。
「日日の写真祭」は立ち止まり、見つめ、感じる場。
南九州市の穏やかな風土のなか、ささやかで、個人的な記憶や、かけがえのない時間のかけらが写しとられる瞬間を祝福します。
ささやかな一日が、新しい光を帯びて立ち上がるとき、気づくことのよろこびをともに分かち合えたらと思います。